3D細胞傷付けず凍結 岩谷産業とサイフューズが新技術、再生医療向け

(2024/7/10 17:00)

  • 液体窒素による3D細胞の凍結保管設備

岩谷産業とサイフューズは10日、液体窒素を利用して立体的な細胞構造体(3次元〈3D〉細胞)製品を凍結する新技術を共同開発したと発表した。サイフューズのバイオ3Dプリンターで作製する3D細胞に損傷を与えることなく凍結保存できる。岩谷産業は2024年度中に同技術を用いた細胞保管容器・設備、輸送容器の自社製品を開発し、再生医療分野の低温物流事業を拡大する。

3D細胞製品の凍結にはマイナス196度Cの液体窒素を用いる。従来技術では急速な凍結が細胞にダメージを与えていたが、初期段階で液体窒素が細胞に直接当たらないようにしたなどの工夫を施し、負荷を低減した。

  • サイフューズのバイオ3Dプリンター

従来の生体臓器移植では、生の臓器が用いられている。今回の凍結技術開発で保管・輸送の期間を延ばすことができ、再生医療の選択肢が広がるとしている。

岩谷産業は現在、再生医療分野でガス供給や、他社製の細胞保管設備、輸送用容器などの販売を行っている。自社製品開発で再生医療の普及を支援する。

サイフューズは患者本人の細胞のみを材料に血管や神経などの管状臓器に立体造形できるバイオ3Dプリンターを核技術とする。既に末梢神経再生などの臨床試験を開始しており、26年にも国による承認、発売を見込んでいる。

両社は20年に資本業務提携し、3D細胞製品の凍結技術開発を進めてきた。

(2024/7/10 17:00)

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