ホタルクス、電子文書化でリスク対応 BCP強化・生産性向上

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  ホタルクスは滋賀工場を中心にＤＸを進め、ＢＣＰを強化する

ホタルクスはデジタル変革（ＤＸ）の推進を通じて、事業継続計画（ＢＣＰ）強化や生産性向上を進めている。２０２０年以降、生産拠点である滋賀工場（滋賀県甲賀市）や各営業拠点に電子文書の管理ソフトウエア「ドキュワークス」などのソフトウエアを導入し、ペーパーレスやコスト削減などを進めている。

同社は滋賀工場に生産機能と受発注機能を持っている。２０年にドキュワークスを導入。従来は注文や電話帳を紙で管理していたが、「紙でしか情報管理できないリスクを考えて、ペーパーレスを進めた」（営業本部営業推進部の大久保芳行マネージャー）。その後、営業拠点にもドキュワークスの導入を進めた。

また同時期に新型コロナウイルス感染症が流行した。２１年から滋賀工場のオペレーターが在宅で電話対応できるソフトを導入。受発注から電話対応までを在宅で行える環境を整えた。

こうした取り組みを進めるため、顧客が受発注をオンラインで行えるシステムを訴求する。製品の在庫や価格、請求内容などをオンライン上で確認できる。従来は電話対応を必要としていた業務をソフトなどのシステムに置き換え、電話応対の件数を約４割減らした。大久保マネージャーは「１９年と比べてオペレーターの人数は半分になった」と効果を実感する。

今後は営業拠点から寄せられるＦＡＱ（よくある質問）をシステムに集め、オペレーターが顧客からの質問に迅速に答えられるようにするなど、業務の効率化も推進する。