産業春秋/日本は「信頼される国」に

(2024/8/5 05:00)

「日本が東南アジアの国々と良好な関係が保てるのは、あと10年」。国際経済交流財団の研究会で座長を務める北岡伸一氏は、その後に備えて再び関係強化に力を入れるべきと訴える。中国が各国取り込みに動いていることへの警戒だ。

東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国がBRICSに接近している。マレーシアが加盟を申請し、タイも加盟の意向を示す。ともに中国との経済的な結び付きが強い。5月に来日したマレーシアのアンワル首相は、中国を「素晴らしい国」と形容した。

国連の機能は低下している。研究会は、新しい国際秩序の構築に向けた日本の創造的貢献について政策提言した。その一つに仲間づくりの努力を掲げ、「日本のASEAN加盟」を盛り込んだ。

かつて東南アジアから日本へ多数の留学生があった。帰国して政財界の中枢にいる。ただ、あと10年もすると一線から退く年齢となる。

提言には、国立国際協力大学院大学の創設が示される。再び教育で東南アジアの日本ファンを増やすという考え方だ。中国の覇権主義に対し、日本は対等の立場で東南アジアと向き合う。北岡氏は「日本は信頼される国になるべきだ」と、進むべき方向を示す。

(2024/8/5 05:00)

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