[ 科学技術・大学 ]

波力発電、実用化に前進−コスト・安全対策 勝負の時

(2016/1/4 05:00)

波のうねりに伴う海面の上下動などを利用する波力発電。その実用化への期待が一段と高まってきた。日本近海では現状の技術で540万キロワット分の導入が可能と試算され、政府は脆弱(ぜいじゃく)なエネルギー需給構造の改善に寄与する技術としてエネルギー基本計画に「研究開発の推進」を明記。2015年に行われた一部の実証実験では、政府が掲げるコスト削減目標の達成の見通しを得た。発電効率を大幅に高める次世代技術の開発も進んでいる。(葭本隆太)

【空気タービン式実証−発電単価の政府目標達成】

  • 山形県酒田港で実証試験を行った波力発電装置(エム・エムブリッジ提供)

■装置費を圧縮

「実用化を見込めるデータが得られた」。山形県酒田市の酒田港で15年9月に終えた実証試験について、エム・エムブリッジ(広島市)技術部エンジニアリンググループの木原一禎部長代理はそう力を込める。同社が東亜建設工業などと共同で開発...

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(2016/1/4 05:00)

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  • 「波力発電」の実用化への期待が一段と高まってきた。2015年に行われた一部の実証実験では、政府が掲げるコスト削減目標の達成の見通しを得た。発電効率の高い次世代技術の開発も進んでいる。

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