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(2016/3/10 05:00)
日刊工業新聞社は9日、東京・飯田橋のホテルグランドパレスで「2015年第26回読者が選ぶネーミング大賞」の表彰式を開いた。大賞にはJR西日本、JR東日本の北陸新幹線「かがやき」が選ばれ、JR西日本の山本章義副社長とJR東日本の日野正夫常務に賞状と盾を贈った。総得票数は1万2185票、かがやきは3899票を集めた。
講評した丸の内ブランドフォーラムの片平秀貴代表は「社長や担当者の目に見えない思いがのって投票者の心のドアをたたいた」と語った。大賞に輝いたJR西日本の山本副社長は「20年、30年とかがやき続けられるように、サービスの向上に努める」とあいさつした。
日刊工業新聞創刊100周年記念賞にはトヨタ自動車の「MIRAI(ミライ)」が選出された。生活部門1位にヤマト運輸の「ネコポス」、ビジネス部門1位にキャニコム(福岡県うきは市)の「家族(うち)のまさお」が選ばれた。
【喜びの声/認知度アップ、販売軌道に】
日刊工業新聞社は9日、「第26回読者が選ぶネーミング大賞」の表彰式を開いた。受賞後は表彰式の出席者らが歓談した。
トヨタ自動車の田中義和製品企画本部ZFチーフエンジニアは「水素社会という未来への一歩になる」と受賞を喜んだ。キャニコム(福岡県うきは市)の包行均会長は「10年連続の受賞でどれも思い出深い。ここがウリという機械の特徴と、ギャグを効かせる」とネーミングのポイントを披露。ヤマト運輸の北村稔常務執行役員は「クロネコがポストに届ける商品であることを分かりやすく表現した。今後も良いネーミングを作っていきたい」と語った。
クリナップの松尾昭則執行役員は「ユーザーベネフィットとネーミングが一致した。購入したユーザーからの評価も非常に高い」と売れ行きにも手応えを示した。フマキラーの井上裕章取締役は「賞をいただいてから消費者からも消費者相談室にお褒めの言葉をいただいた」と喜んだ。
帝人フロンティアの前田伸二常務は「(防災製品として)いざという時にすぐ名前を呼んでもらえるように認知度を高めたい」と語った。谷沢製作所(東京都中央区)の谷澤直人副社長は「商品をイメージしやすい名前を付けられた。今夏は在庫がなくなるくらい販売したい」と意欲をみせた。
文化シヤッターの曽根政行広報室長は「誰でも短時間に、簡単にという最大の特徴を端的に表した。今後もお客さま目線で開発を進めたい」と話した。中村製作所(三重県四日市市)の山添卓也社長は「受賞の瞬間は『まさか!』と言う気持ち。初の自社ブランドで店頭販売も軌道に乗っている」と語った。
東洋ライス(東京都中央区)の雜賀慶二社長は「読者に選ばれたことに意味がある。広い意味で評価されているということ」と語った。
(2016/3/10 05:00)