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[ 医療・健康・食品 ]
(2016/8/18 05:00)
日立製作所は武田薬品工業の子会社で、研究用試薬や臨床検査薬を手がける和光純薬工業(大阪市中央区)の買収に名乗りを上げた。子会社の日立化成を通じ、和光純薬売却の入札に応札した。和光純薬買収を巡っては、富士フイルムホールディングス(HD)も買収に意欲を示しており、熾烈(しれつ)な争奪戦が繰り広げられそうだ。
日立は買収で成長事業のヘルスケア部門を強化したい考え。同部門の2016年3月期売上高は3326億円。中期経営計画で19年3月期に4400億円への引き上げを目指す。約1000億円の伸長に自律的な成長とM&A(合併・買収)を活用する意向だ。
同部門は画像診断装置などの「診断・臨床」、分析装置などの「検査・試薬」、医療ITなどの「インフォマティクス」の三つのコア事業で構成。各事業で収益、成長をけん引するビジョンを描いている。例えば診断装置では、今月初めに三菱重工業のX線治療装置事業の買収で合意。世界でも強みのある粒子線治療システムとともに、放射線治療領域を強化する方針だ。
さらに新領域として子会社日立ハイテクノロジーズが15年6月、分子診断事業大手の独キアゲンと遺伝子検査事業で提携したほか、日立化成も16年3月に再生医療用細胞受託製造最大手の米PCT(ニュージャージー州)に出資し、日本国内向け受託製造事業に参入している。
医療関連市場は持続的な成長性を見込み、新規参入やM&Aなどが活発化している。今春には東芝メディカルシステムズ(栃木県大田原市)買収を巡り、キヤノンと富士フイルムHDなどが争い、最終的にキヤノンが買収を決めていた。
(2016/8/18 05:00)
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