ＮＡＺＣＡ、タッチパネル向けガラス素材に参入−スリランカにシリカ精製工場

【札幌】ＮＡＺＣＡ（東京都台東区、君島忠男社長、０３・６２４０・９８７６）は、スマートフォンや電子機器に使われるタッチパネル向けガラス素材の生産に参入する。スリランカに工場を新設し、同国内の鉱山から採掘されるシリカ（二酸化ケイ素）を精製する。２０１７年１２月に工場を稼働する計画で、生産能力は年約４万トン。投資額は約４億円を見込む。製品はまず日本のガラスメーカー向けに提供する。

新工場は敷地面積約９万５０００平方メートルに、延べ床面積約１万１２５０平方メートルの建屋２棟と同約３６０平方メートルで事務所用の建屋を設ける。従業員数は１８７人を予定する。

シリカはタッチパネルのガラス材料などに使われる。スリランカで採掘されるシリカは品質が良く、安い人件費で精製できるため、世界的な事業展開も見据える。

数年内に生産設備を増強するなど、光ファイバーや半導体向け高純度シリカも生産していきたい考え。...