[ 医療・健康・食品 ]

キッコーマン、多様な働き方後押し−時間単位の年休制度導入

(2017/1/27 05:00)

  • キッコーマンは働き方改革を進める(東京の本社)

キッコーマンは従業員の多様な働き方を後押しするため、時間単位の年休制度を導入した。半日単位だった従来の制度に比べ、より柔軟に利用できる。朝や夕方の通院、子どもの送り迎え、介護など、個人の事情に応じて多目的に使える。多様な働き方を認めることで、従業員の精神的な負担などを軽減し業務の生産性を高める。食品業界では味の素が、ITを使ったテレワークなどの働き方改革を始めた。同業他社へも、こうした改革の動きが広がってきた。

キッコーマンの新制度は、同社とキッコーマン食品(東京都港区)、キッコーマンビジネスサービス(同)の3社の従業員が対象。全従業員が就労するコアタイムは、東京オフィスが9時から17時35分、千葉県野田市の工場は8時から16時35分に設定した。例えば保育園の子どもを引き取るため、1時間早く退社したい場合などに同制度を活用する。

従来は半日単位の年休しか認められていなかったため、短時間の遅刻や早退で活用しにくかった。申請は直属の上司を通じて前日までに行い、累計8時間で1日換算とする。

育児や介護以外に「歯科医予約が13時半にあるときや、市役所に行くときなどに柔軟に利用できるので、従業員の評判は良い」(キッコーマン)という。

英会話やスポーツジムに週1回通うといった、余暇活動にも利用できる。年老いた親の介護で一時的に職場を離れたい場合にも、利用が可能だ。「多様な働き方を認めることで、女性社員などが働きやすい職場を目指す」(堀切功章社長)考えだ。

(2017/1/27 05:00)

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