東芝、関連６社株を担保に 金融機関との取引継続

東芝がみずほ銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行など取引金融機関に対する債務の担保として、グループ企業など６社の保有株を差し入れたことがわかった。東芝テック、東芝プラントシステム、西芝電機、ニューフレアテクノロジー、芝浦メカトロニクス、チタン工業の保有株すべてが対象。

東芝が９日に関東財務局に提出した「変更報告書」で明らかになった。報告書によれば、４月２８日付で結んだ担保権設定契約に基づき、取引金融機関９５社に対する借入金などの債務を担保するため、６社の保有株すべてを担保として差し入れることに合意した。

東芝は４月末までの融資の継続を取引金融機関から取り付けるため、保有株式や不動産を担保に設定すると提案し、承諾を得た。

また東京商工リサーチによれば、東芝は深谷事業所（埼玉県深谷市）、府中事業所（東京都府中市）など５物件を、「工場財団」として登記した。工場財団は担保設定のために土地や設備などを一つの不動産として見なす仕組みで、担保設定の準備とみられる。