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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/5/19 05:00)
【鳥取】アサヒメッキ(鳥取市、木下貴啓社長、0857・53・4561)は、鳥取県産業技術センターと共同で、環境負荷とコストを低減できるアルミの陽極酸化処理(アルマイト処理)技術を開発した。工程短縮により約20%コストを削減でき、毒物のフッ化水素酸が不要になる。自社での受注拡大と他社への技術供与を合わせて普及を図る。
アルマイトでは、アルミ合金に含まれるケイ素成分が黒く表面に浮いて酸化皮膜の生成を妨げる。これを除去するために、通常は前処理工程でフッ化水素酸を使う。開発した技術では代わりに硫酸と硝酸を使用。マイクロバブルによる撹拌を組み合わせて、ケイ素成分を除去できるようにした。硫酸と硝酸は劇物だが毒物よりは人体や環境への影響が低く処理が容易だという。
併せて、バレル研磨など3種類の工程をなくし、全工程数を12から9に短縮できる。これにより約20%コストを削減できる。アルミ合金は特に鋳造材でケイ素成分を多く含み、アルマイト処理時は前処理が必要だった。
(2017/5/19 05:00)
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