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[ 科学技術・大学 ]
(2017/5/25 05:00)
国立科学博物館と国立台湾史前文化博物館は、2019年夏をめどに実施する、台湾から沖縄県・与那国島への小舟での航海に先立ち、6月上旬から竹製の小舟での試験航海を台湾で行う。24日発表した。
3万年前に調達できた材料や当時の道具で可能な技術を使い、長さ10メートル以上の5人乗りの舟を作製。台湾東側の太麻里を拠点とし付近の海を利用して、長距離航海に対する耐久性や安定性、黒潮の横断に必要な速度などを検証する。
こぎ手は日本人と台湾人で男女の計5人。試験期間は2週間。今回の試験航海の費用は数百万円で、クラウドファンディングや寄付などで賄った。
沖縄の島々では3万5000年前―3万年前になって突然多くの遺跡が現れることが知られている。
中国または東南アジア方面から渡ってきた人類が数十キロメートル以上の航海を経て南西諸島にどのように移住したのかを実際の舟を作り実験、3万年前の航海を再現する。
プロジェクトでは、16年に草でできた舟で試験航海を行っている。18年には木製の舟で試験航海を実施。3種類の中で最も良い舟を検討し、19年の台湾・与那国島間の実験航海につなげる。
(2017/5/25 05:00)
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