[ 機械 ]
(2017/6/6 05:00)
【千葉】松山鋼材(千葉県旭市、向後賢司社長、0479・57・3021)は、7月中に工場の稼働率を現状の60%から75―80%にアップする。みけどうぶち塙工場(千葉県旭市)に建設した倉庫で材料である鋼材を一元管理し、鋼材を加工しやすく、かつ歩留まりの向上を考慮し、荷ぞろえした上で、各工場に搬出する工程改革によりめどを付けた。今回の製造現場の改革を労働時間の短縮など労働環境の改善に結び付ける。
これまで松山鋼材は、各加工機の近くに鋼材と加工後の製品を置いていた。ただ、作業スペースが手狭になるほか、新たな鋼材を加工する際に、作業者がクレーンで鋼材を移動するなど、段取り作業に時間がかかり、稼働率が低下する要因となっていた。
この課題を解決するため、みけどうぶち塙工場に倉庫を新設し、購入した鋼材を搬入、荷ぞろえした鋼材を各現場に搬出する仕組みを構築した。加工後の製品は、その都度、出荷したり、倉庫に搬入したりし、効率的にモノづくりができる環境を整える。
倉庫の延べ床面積は1900平方メートルで、2基のクレーンなどを導入した。関連の投資額は2億8000万円。製造工程を熟知しているベテランを配置する。この仕組みを導入することで、向後社長は「これで加工機のオペレーターがモノづくりに集中できる」としている。
同社は、「基本的に一品ごとに異なる」(向後社長)少量多品種の製品を手がけているほか、製品が重いことから、移動する際にクレーンが必要だ。生産リードタイムの短縮には、迅速に製品の加工に着手できる体制構築が課題となっていた。
(2017/6/6 05:00)
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