[ 機械 ]
(2017/6/29 05:00)
【相模原】向洋技研(相模原市中央区、甲斐美利社長、042・760・4306)は、1台で複数の溶接工程に対応できるモジュール式数値制御(NC)片面スポット溶接機「ATS−module=写真」を7月に発売する。
溶接ユニットを連結できるモジュール式なのが特徴。通信機器や医療機器、半導体製品など筐体(きょうたい)やカバーといった板金加工向けに売り込む。1ユニットの消費税抜きの価格は2500万円。初年度50台の販売を目指す。
新型溶接機は、スポット打点数の多いワーク(加工対象物)や溶接ピッチが決まっているスタッド(雄ネジ、雌ネジ)溶接に向く。
ワークに傷が付く心配がなく溶接するステンレス板などに貼った保護フィルムを剥がし、溶接後に張り直す作業が不要となる。自社で実施したテストでは従来の工程がなくなったことから、以前に比べ溶接の加工時間が8割削減できたという。
同社のスポット溶接機は0・01秒間に1万アンぺア以上の高電流を流す独自技術を搭載している。
同軸電極により接合面の反対側にある化粧面に通電しないことから、溶接痕が残らない片面スポット溶接が可能。溶接後の「焼け取り」という仕上げ作業を省ける。
(2017/6/29 05:00)
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