[ 地域経済 ]
(2017/7/4 05:00)
【名古屋】あいち産業科学技術総合センター産業技術センター(愛知県刈谷市、児島雅博センター長、0566・24・1841)は、紫外線(UV)レーザーによる加工と樹脂の塗布で、木材の表面硬さや耐衝撃性を高める技術を開発した。レーザーで開けた微細な穴に樹脂を浸透させて固める。杉を家具や床材、壁材に使えるようになり、事業化を目指す建材メーカーなどを募る。
杉に1平方メートル当たり30分で直径40マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の穴を約50個開けてアクリル樹脂を浸透させた結果、表面硬さは約4倍、耐衝撃性は約3倍に高まった。ボウリング場のレーンなどに用いられるハードメープルと同等という。杉以外の木材への適用、ウレタン樹脂や塗料などの浸透も物性向上に有効という。樹脂の浸透にムラができても、プレス機で圧縮加工すれば均質化できる。
(2017/7/4 05:00)
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