[ トピックス ]

【電子版】工場で使える英語(32)ジャスト・イン・タイム

(2017/7/17 23:30)

■第32回ジャスト・イン・タイム―プッシュ生産とプル生産 ②

Just-In-Time―Push Production and Pull Production ②

【2人の登場人物】

Taka:日本から指導に訪れたマネジャー

Phil:現地工場で、タカから指導を受ける米国人の従業員

__________________________________________

Phil:

I can understand how push production can lead to inventories accumulating between processes.

プッシュ生産がどのように工程間に在庫を蓄積させうるのか、理解できます。

lead to ...「...をもたらす、...を導き出す」。inventories accumulating between processes は「工程間に溜まる在庫」という意味を表しています。

Taka:

Yes, but it doesn’t mean every process always has the necessary parts from earlier processes.

はい、しかしそれは各工程に、いつでも前工程から(送られてくるはず)の必要な部品があるということではないのです。

Phil:

I see. How about pull production?

なるほど。プル生産はどうでしょうか。

Taka:

In pull production, your process has to produce what a later process needs.

プル生産では、あなたの工程は、後工程が必要とするものをつくらなければなりません。

what a later process needs の部分が「後工程が必要なもの」という意味です。

Phil:

You mean the later process tells me what I produce and when?

後工程が、私が何をいつつくるのか伝えてくるという意味ですか。

Taka:

Yes, they also tell you the quantity they need.

はい、必要な数量も伝えてきます。

Phil:

Oh, I understand.

ああ、わかりました。

Taka:

And your later process does the same based on their later process requirements.

そして、あなたの後工程も、彼らの後工程の要求に基づいて、同じようにします。

based on ...「...を踏まえて、...に基づいて」、requirement「必要とするもの、要求するもの

Phil:

Now I see why they call it pull production. Every process is pulled by our customers’ demands.

なぜプル生産と呼ぶのかわかりました。すべての工程は、顧客の需要により引っ張られている(プルされている)のですね。

Taka:

That’s right.

そういうことです。

__________________________________________

【成功のヒント】

 前回、タカとフィルはプッシュ生産について話し合い、プッシュ方式では、「各工程が計画に基づいて部品などをつくり、次の工程に送るが、その際に、次工程がそれらの部品(または数量)を必要としているか注意を払っていない」ことを理解しました。つまりプッシュ方式は、工程間に在庫が溜まりやすいといえるわけです。

 今回、2つ目のセンテンスでタカは、そうであってもプッシュ生産では「必要な部品がいつでも後工程に(必要なときまでに)届けられているという意味ではない」と述べています。ジャスト・イン・タイムに必要なスムーズな生産の流れをつくるには、プッシュ方式では不都合があるようです。

 それから2人は、プル生産について話を始めました。タカは、プル生産ではそれぞれの工程が後工程の必要とするものをつくると述べました。すべての工程が、後工程の要求にしたがって、必要なものと数量を必要とされたときにつくります。

 会話の最後で、フィルは顧客の需要が必要なものを各工程から「プル」していることに気づいたようです。今回は、こうした理解を引き出すための表現を紹介しています。1つひとつの文章だけでなく、会話の流れを理解することで、スムーズな説明が可能になります。

(「工場で使える英語」は今回で一旦中断します)

著者:松崎久純(まつざき・ひさずみ)

 国際事業・組織マネジメントなどを専門とした経営コンサルタント。サイドマン経営・代表。企業におけるグローバル人材育成の指導・研修講師の経験が豊富。著書に『ものづくりの英語表現 CD付』(三修社)、『英文ビジネスレター&Eメールの正しい書き方』(研究社)など多数。

【「工場管理」2017年06月号掲載】

(2017/7/17 23:30)

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