[ 科学技術・大学 ]

息でタブレット端末操作−東京都市大が装置開発、精度は指並み

(2017/7/20 05:00)

  • 息でタブレット端末を操作できる装置

東京都市大学知識工学部の森博彦教授の研究チームはタブレット端末の画面タップ操作を、指でなく息を吹きかけて行う装置を開発した。タブレットの周囲に小さなマイクを設置し、息の音を拾う。画面の中でその音が最も強い位置を感知し、同位置を指でタップしたと判断する。現在、息の強さやタップ位置の精度を上げるべく改良を進めている。タブレットに搭載する形で実用化を目指す。

息でタップする方式のため、手が不自由な人でもタブレット端末を操作できる。満員電車などで片手しか使えない状況で、電子書籍のページを息でめくることも可能だ。幅広い場面での活用が見込まれる。

今後、マイクの最適な個数を見つけるなどして位置や強さなど、タップの精度を高める。現在は既存のタブレットに後付けして実験を進めているが、タブレットに搭載できる仕組みにしたいという。

森教授は「日常生活で手がふさがる場面は意外と多い。手が不自由な人はもちろん、多くの人の役に立ってほしい。将来は企業に売り込みたい」と話している。

森教授の研究室では使いやすい次世代コンピューターや情報家電を開発している。人間工学の視点からユーザーインターフェースを研究し、今回の装置を開発した。アイデアを技術に変え、さまざまな製品の使いやすさを追求していく。

(2017/7/20 05:00)

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン