[ ICT ]
(2017/7/31 17:30)
(ブルームバーグ)ソフトバンクグループの孫正義氏は、米チャーター・コミュニケーションズに対し、直接の買収提案を行うことを計画している。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。チャーターはソフトバンク傘下のスプリントとの統合の提案を拒否した。
孫氏は週内にソフトバンクを通じて提案を行う計画。同関係者が未発表を理由に匿名で語った。同計画はまだまとまっておらず、変更される可能性もあるという。
チャーターは30日の発表資料で、スプリント買収に関心はないとコメントしていた。事情に詳しい複数の関係者が先週語ったところによれば、孫氏は以前、スプリントとチャーターを傘下で統合する新たな公開企業の創設を提案していた。
チャーターは、孫氏の最新計画をブルームバーグが報じる前に出した発表資料で、「ソフトバンクにとって取引が魅力的な理由を当社は理解しているが、チャーターとしてはスプリント買収に関心はない」としていた。
31日午後の取引でソフトバンクの株価は一時約2.9%安となった。同社はコメントを控えている。
チャーターと同業の米コムキャストは、スプリントと協力の可能性を巡り5月末から独占交渉を行っていた。これにはチャーターとコムキャストが独自ブランドでワイヤレスサービスを再販することを認める内容などが含まれていた。この独占交渉期間は今週終了。事情に詳しい別の関係者によると、チャーターはスプリントとの再販契約を見送ることを決めた。情報の未公開を理由に匿名で語った。
資産家のジョン・マローン氏がリバティ・ブロードバンドを通じてチャーターの株式21%を握っている。孫氏は、マローン氏およびウォーレン・バフェット氏とスプリントへの出資の可能性について協議したと、事情に詳しい複数の関係者が今月明らかにしていた。
(2017/7/31 17:30)