米テキサス大洪水 日本企業・機関への影響

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  豪雨で冠水した米ヒューストンの道路（２７日、ＡＦＰ＝時事）

大型ハリケーンから熱帯低気圧に変わった「ハービー」は２７日、米南部テキサス州を中心に大雨をもたらし、米第４の都市ヒューストンをはじめ、州南東部で大規模な洪水が発生し、浸水被害が深刻化した。アボット州知事は同日、「歴史的豪雨になる」と訴え、州兵３０００人を被災地に派遣したと発表した。ハービーはテキサス州にとどまっており、同州を中心に大雨が数日間続く見通し。（ニューヨーク＝時事）

【臨時休業／ヒューストン日本総領事館】

在ヒューストン日本総領事館はハービーの影響を受け、現地時間の２５日１２時３０分から臨時休業に入った。同領事館は「ハービーは今後数日間にわたりテキサス州の沿岸部ほぼ全域に猛烈な降雨をもたらし続けるとみられる」と注意喚起。在留邦人に対し、最新の気象情報の入手に努めると同時に、不要不急の外出は控え、いざという時の待避場所を確認するよう呼びかけている。

日本貿易振興機構（ジェトロ）ヒューストン事務所も臨時休業した。２９日以降は状況を見て判断する。

【テキサス工場安全に配慮／トヨタ】

トヨタ自動車はハービーの影響で、テキサス工場（同州）で現地時間の２５日に午後の２直目の稼働を通常よりも早く終え、２６日は朝からの１直目の稼働を中止した。２６日は１直のみの稼働予定だった。

従業員や建物への被害は出ていないが、安全に配慮したという。テキサス工場ではピックアップトラックの「タコマ」と「タンドラ」を生産している。