ニッケル基の超耐熱合金、大量生産の新工法−九大など開発

• 

  高成形性ニッケル基超合金(インコネル718)の大量生産を可能にする遂送技術　(a)一次元的に改質領域を拡大(b)二次元的に改質領域を拡大（九州大学 提供）

【福岡】九州大学大学院工学研究院の堀田善治主幹教授らは、長野鍛工（長野市）と共同で、ニッケル基の超耐熱合金（インコネル７１８）を大量生産できる新工法を開発した。高圧スライド加工後に順次試料送りを行うことで、実用サイズに大きくできた。同合金は航空機や自動車のエンジン部品などに使用される。

開発は、新エネルギー・産業技術総合開発機構の戦略的基盤技術高度化支援事業の一環。同合金は、強度が高く耐食性に優れているが、加工しにくい。実用サイズで高成形性を確保することは極めて難しいという。