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[ エレクトロニクス ]
(2017/9/6 10:30)
原発からディーゼルエンジンまで
(ブルームバーグ):フランスのシュナイダーエレクトリックは、英アヴィバ・グループの経営権を取得することで合意に達した。両社は前回の統合に向けた話し合いが物別れに終わってから、わずか1年余りで合意をまとめた。
5日の発表資料によれば、実質的にアヴィバの逆買収の形を取るもので、シュナイダー向けに約17億ポンド(約2400億円)相当のアヴィバの株式が発行される。これに伴い、シュナイダーのアヴィバ株保有比率は60%となる。シュナイダーは現金5億5000万ポンドも支払い、アヴィバ株主はさらに同社のバランスシートから1億ポンドも得る。これに基づく1株当たりの受け取り額は約1014ペンスとなる。
シュナイダーがアヴィバとの統合を試みるのは今回が3回目。当初の交渉は統合コストの規模を巡る懸念などで決裂。シュナイダーが昨年行った2回目の提案は、公になってからわずか2日後に頓挫した。
合意により両社の産業用ソフトウエア部門が統合され、原発プラントからディーゼルエンジンに至る広範なエンジニアリングプロジェクトのデザイン、運用を手掛ける事業が誕生することになる。両社は2017年末の統合完了を目指している。
統合後の新企業の売上高は約6億5750万ポンドの見通しで、両社は「今後の合併・買収(M&A)の機会を引き続き活用できる強力な企業」になるとコメントした。
(2017/9/6 10:30)