[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】米インテルとウェイモ、完全自動運転で提携 リアルタイム処理の車載システム開発へ

(2017/9/19 11:30)

  • ウェイモが自動運転車として試験走行に使うFCA「パシフィカ・ハイブリッド」(インテル提供)

米インテルは米アルファベット傘下のウェイモと自動運転分野で提携したと18日に発表した。自動運転にかかわる情報をリアルタイムに処理する車載コンピュータープラットフォームなどを共同開発する。インテルのブライアン・クルザニッチCEOは「レベル4やレベル5(の完全自動運転)で必要とされる先進的な処理能力をウェイモの車両に提供することが可能になる」と声明の中で述べ、両社の協力による完全自動運転向け車載システムの早期実用化に自信を示した。

グーグルの自動運転プロジェクトを引き継いで16年12月に設立されたウェイモは、自動運転システムについてこれまで社内だけで開発を行い、半導体やセンサーなどサプライヤーと提携するのは初めて。ウェイモではグーグル時代も含め、自動運転車で300万マイル以上の公道走行実績があるが、それらの車両のセンサー処理やコンピューターシステム、通信システムにインテルのプロセッサーを利用してきた経緯がある。

一方で、ウェイモはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)と15年に提携し、FCAのミニバン「パシフィカ・ハイブリッド」をベース車両とした自動運転車を使って走行試験を実施。また、自動運転向けのコンピューター、センサーなどで主導権獲得を狙うインテルは、3月にビジョンシステムを手がけるイスラエルのモービルアイ153億ドルで買収した。

さらに、16年7月からはインテル、モービルアイが独BMWとともに21年の量産開始を目標に完全自動運転プラットフォームの共同開発に乗り出しており、17年8月にはFCAがこのコンソーシアムに加わっている。ホンダも16年12月にウェイモと共同研究で提携済み。自動運転をめぐり、自動車メーカーとIT、半導体メーカーが入り乱れての合従連衡が激しくなってきた。

(2017/9/19 11:30)

関連リンク

おすすめコンテンツ

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

例題練習で身につく 技術士第二次試験「機械部門」論文の書き方

例題練習で身につく 技術士第二次試験「機械部門」論文の書き方

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいスキンケア化粧品の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいスキンケア化粧品の本

2024年度版 技術士第一次試験「建設部門」専門科目受験必修過去問題集<解答と解説>

2024年度版 技術士第一次試験「建設部門」専門科目受験必修過去問題集<解答と解説>

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン