２０１７防災産業展ｉｎ仙台／紙上プレビュー（下）ImPACTタフ・ロボほか

【ＩｍＰＡＣＴタフ・ロボ／災害救助犬用サイバースーツ】

• 

ＩｍＰＡＣＴタフ・ロボティクス・チャレンジからは、東北大学が開発した災害救助犬の行動や情動をモニタリングするサイバースーツ（写真）を出展する。着せるだけで心拍や捜索ルートを記録できる。救助犬の疲労把握により適切なタイミングで休憩をとれる。集中力が高まり、捜索効率や信頼性が高まると期待される。

【エコ・２４／災害時向け長期保存型ウェットティッシュ】

• 

エコ・２４（東京都港区）は長期保存型ウェットティッシュ（洗浄シート、写真）を紹介。ノンアルコールタイプで除菌・消臭が可能。水が使えない被災地での洗顔や体の清拭（せいしき）に適する。東日本大震災時に石巻赤十字病院や南三陸町立名足小学校、気仙沼市など避難所に、熊本地震時に熊本県宇城市、南阿蘇村などに無償で配布。災害時の備品として活用された。

【文化シヤッター／プライバシー簡易的に確保】

• 

文化シヤッターは災害時の避難所としてプライバシーを簡易的に確保できる「避難所用間仕切＝写真」を出展し、組み立てを実演する。このほか、ガラスの替わりに不燃シートを採用して安全性を高めた防煙たれ壁「ケムストップＩＩ」や、ゲリラ豪雨対策として簡易型止水シート「止めピタ」とアルミ製止水板「ラクセット」を展示する。

【まちづくりひとづくりネット／水害時避難向け沈まない運搬艇】

• 

まちづくりひとづくりネットワーク（宮城県名取市）は、沈まない運搬艇「セーフティボート２７１１＝写真」などを出展する。硬質ウレタンの注入により船体自体が浮力を持ち、穴が空いても航行できる。水害時の避難支援などで期待される。オプションで移動車輪を取り付け、陸上で担架として活用することもできる。

【三菱ケミカルインフラテック／受水槽に活用ＦＲＰ製タンク】

• 

三菱ケミカルインフラテック（東京都中央区）は、工場や病院、学校の受水槽に使われる繊維強化プラスチック（ＦＲＰ）製タンク（写真）を提案する。東日本大震災や熊本地震で強みを発揮したことで、直結給水から再び水槽を検討する動きも出ている。揺れを感知するとバルブを閉じる仕様や、業界最大級を誇る施工会社網も訴求する。