低音派も高音派も満足！？ 音域改造できるスピーカーキット

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  音楽に合わせて構造を変えられる鉄製スピーカーキット

低音派？高音派？亀山鉄工所（岐阜県各務原市、高井史樹社長、０５８・３８９・３４８８）は、再生したい音域に合わせ構造を変えられる鉄製スピーカーキットの試作品を開発した。１２月１日以降、クラウドファンディングで開発支援者を募集する。使用者の声を聞き、交換部品などの詳細を詰め、２０１８年春の製品化を目指す。

鉄製エンクロージャー（スピーカーボックス）の板厚は６ミリメートルで、スピーカーユニットは市販品を使用する。力強い低音再生を可能にする「バスレフ」を基本型とし、振動板やバスレフダクトなどの部品を工具で交換して、ジャンルに合わせて簡単にチューニングできる。自身も４０年超のオーディオファンである東田和巳開発部部長は「母体が高剛性で共振しにくいので特定の音域を制御しやすい」と特徴を語る。

同社は工作機械のカバー製作が主力。エンクロージャーに歪みが出ないようボルト部のみを溶接する製法を採用するなど、工業製品向けで培った板金加工技術を生かした。（岐阜）