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洗浄総合展が開幕 精密洗浄や環境対応など、高機能化目立つ

(2017/11/30 05:00)

  • 多くの来場者でにぎわう洗浄展

29日に東京ビッグサイト(東京・有明)で開幕した「2017洗浄総合展」(日本洗浄技能開発協会、日本産業洗浄協議会、日刊工業新聞社主催)では、最先端のロボット洗浄機や洗浄剤などの関連製品が展示場に一堂に並んだ。複雑制御による精密洗浄や環境規制に対応した溶剤など、日本のモノづくりを支える洗浄製品の高機能化が進む。会場では出展製品のアピールに熱を込める担当者の姿が見られた。会期は12月1日まで。

片倉工業は、6軸可動アームを搭載したロボット洗浄機「CS700」を展示。アームの制御に加え、洗浄テーブルも前後移動や回転可動することで部品に付着した油などを細かく洗える。担当者は「加工穴が多い部品の洗浄でも、人が洗浄するように洗い流せる」と説明に熱が入る。洗浄可能なワーク(対象物)寸法は直径700ミリ×500ミリメートル、重量は最大80キログラムと大型ワークの洗浄が可能。

セントラル硝子は、ノンフロンのフッ素系溶剤「セレフィン 1233Z」を出展した。炭素、水素、フッ素を含むハイドロフルオロオレフィン(HFO)類の溶剤で、引火点と燃焼範囲がなく不燃性なのが特徴。化成品営業部の赤松佳則フルオロカーボン推進グループ長は、「毒性が高い臭素系溶剤からの切り替えニーズが多い」と力を込める。

本多電子(愛知県豊橋市)は、超音波洗浄機「WAシリーズ」を披露。周波数、出力電力の設定や発振状態の読み出しが可能で、予防保全に活用できる。ネットワークに接続して稼働や超音波発振の状況データを収集・遠隔監視できる。担当者は「高品質化が進む自動車部品などの洗浄管理目的で引き合いが多い」と、18年1月に発売する同洗浄機に手応えを感じる。

アクア化学(大阪府和泉市)は単槽式炭化水素系洗浄機「TETRA(テトラ)」の新機種を出展した。超音波洗浄の前工程に真空シャワー洗浄を採用した。2本のスイング式対向ノズルでムラ無くシャワーする。担当者は「付着油分量の多い部品の洗浄に適している」とアピールする。シャワー液量を少量に抑え、蒸留再生効率を従来機比で5倍に向上させた。

(2017/11/30 05:00)

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