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METI Journal×日刊工業新聞/フィンテック(7)

(2017/12/26 05:00)

フィンテック社会の到来には、新たな担い手が次々と現れてくることが欠かせない。フィンテックベンチャーの1社、マネーフォワード取締役兼FinTech研究所長の瀧俊雄さんに、フィンテックに期待することなどについて聞いた。

【お金の不安をなくす】

―マネーフォワードで目指していることは何ですか?

「お金の不安をなくすこと。お金の流れを丁寧に可視化して、自分が何をすれば良いか分かるようにする。それが個人向けだと家計簿であり、企業向けだと会計ソフトとなる。まるでお母さんの代わりに、子どもが毎日通帳を記帳しに行くような感じを、バーチャルで実現していく」

―どのように役に立つのでしょうか。

「現在550万人が利用するPFM(個人資産管理)では、ユーザーの稼ぐ力、節約する力を強靱(きょうじん)にする。努力のみで貯金は難しいから、いかに習慣化し自動化するかが大事。お金の悩みは、貯金さえできていればほぼ解決する。企業向けクラウド会計ソフトでは、バックオフィスを効率化する。日本の最大の問題は人手が足りなくなること。これは社会保障関連だけでなく、企業活動においても同じ。バックオフィスはできるだけ自動化、効率化し、企業の本来の仕事を取り戻せば、トップラインを引き上げられる」

【新しいビジネスは最初から成功しない】

―フィンテックはベンチャー企業でないと難しい?

「人間は環境が変われば変容する。銀行だからといって、常にイノベーティブでない訳ではない。ただ新しいビジネスは最初から成功はしないもの。ユーザーに良かれと思って開発したものでも、失敗に終わるケースも多い。そのリスクを許容した上で、次々と改善を繰り返していくスピードが必要だ。いかに失敗を糧にできるか。その繰り返しとハードワークでしか事業は回っていかないのが、このようなビジネスの宿命だ。最近では銀行もイノベーションを起こすべく取り組んでいるが、そこに関わっているのはIT企業出身者など銀行の中でもリスク許容度がそもそも高い人が多い。ここに銀行の保守本流の人材がどんどん送り込まれるようになれば面白い」(この項おわり)

*続きはMETI Journalでお読み下さい

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(2017/12/26 05:00)

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