[ ロボット ]

【電子版】CESで完全自動運転タクシー体験、好みの地点まで公道走行 アプティブとリフト

(2018/1/3 13:30)

  • アプティブがリフトと共同でタクシーサービスを行う自動運転車(アプティブ提供)

来週1月9日に米ラスベガスで開幕するテクノロジー見本市「CES 2018」の期間中、ラスベガスの公道を完全自動運転タクシーに乗って走ってみては-。自動運転技術を開発する英アプティブ(旧デルファイ・オートモーティブ)と配車サービス大手の米リフトは2日、両社が協力して、アプリで乗車予約を受け付ける自動運転タクシーの試験サービスを9-12日に行うと発表した。

CESでは多くの企業が自動運転車のデモ走行を実施しているが、駐車場など閉鎖された区域で実施されるものがほとんど。それに対し、今回はリフトのアプリを使いながら、さまざまな人に完全自動運転による実世界でのタクシーサービスを体験してもらうのが狙い。アプティブによれば、この種のデモ走行が行われるのは初めてという。

使用される車両は、アプティブが保有し、自動運転機能を追加したBMW5シリーズのセダン8台。タクシーの予約客はラスベガス見本市会場の駐車場「ゴールドロット」から乗車し、著名ホテルやカジノが立ち並ぶラスベガス・ストリップ地区にある20以上の目的地を指定して乗って行くことができる。完全自動運転とはいえ、いざという場合に安全確保を行うドライバーと、自動運転車の機能などを説明する係員の2人が同乗する。

アプティブは、米GMの自動車部品部門を母体とする旧デルファイ・オートモーティブが前身。旧デルファイが17年12月5日に2社に分離され、内燃機関車向けパワートレーンや部品アフターマーケットを担当する英デルファイ・テクノロジーズと、自動運転など先端技術を開発・提供するアプティブの2社が設立された。アプティブは19年までに自動運転システムの量産を計画している。

さらにアプティブは、デルファイ時代の17年11月、米マサチューセッツ工科大学(MIT)発の企業で自動運転関連ソフトウエアを開発する米ニュートノミー(NuTonomy)を4億5000万ドルで買収。ニュートノミーは16年に、シンガポールで世界初の自動運転タクシー実証試験を行い、注目されたスタートアップ。買収に先立つ17年初めには、ニュートノミーとリフトの提携が発表され、ニュートノミーの本社があるボストンの一部地区で、リフトの配車サービス網やアプリを使いニュートノミーの自動運転車を走らせる試験プロジェクトを始めている。

(2018/1/3 13:30)

関連リンク

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン