[ 科学技術・大学 ]

地震・津波発生予測の高度化へ海底下の傾斜変動を観測 海洋機構が装置開発

(2018/1/8 05:00)

海洋研究開発機構は、地震・津波発生予測の高度化に向け、海底下の浅い領域で高精度に傾斜変動を観測する装置を開発する。大規模な掘削工事なく低コストで設置できるようにし、多点展開をすることで広範囲に面的観測する。海底の地殻変動を連続的、かつリアルタイムで監視するシステムの構築につなげる。2018年度中の装置完成を目指し、19年度にも南海トラフ地震の想定震源域である紀伊半島沖で実証を始める計画だ。

文部科学省が17年度補正予算案で設計費などに3億6000万円を計上した。17年度中に、導入する加速度センサーや水準器などを選定し、製作に入る。

地震や津波の発生予測やメカニズムの解明には、震源域付近で「ゆっくり滑り」などの微小な地殻変動を捉える必要がある。こうした微少な変動は、陸上や海底表面での観測は難しく、海底下での高精度な観測が求められる。

海洋機構は現在、紀伊...

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(2018/1/8 05:00)

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