[ ICT ]
(2018/1/6 12:30)
マイクロソフト、更新プログラム公開
コンピューターの頭脳に当たる半導体、CPU(中央演算処理装置)の安全性が懸念されている問題で、日本のIT各社はソフトウエアの更新を呼び掛けている。日本マイクロソフト(東京)は「実際の攻撃があったとの報告はない」(広報担当者)としつつ、5日までに基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の更新プログラムを公開した。
問題になっているのは、米インテル、米アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)などが製造したCPU。ハッカーの攻撃により、パソコンなどで処理中の情報が盗まれる可能性がある。
情報セキュリティー対策を支援する一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(同)は、CPUを動かすOSをこの問題に対応した最新版に更新するよう呼び掛けている。
米マイクロソフトはCPUの弱点を補うため、ウィンドウズの更新プログラムを公開した。日本マイクロソフトは「半導体メーカーと連携して引き続き対応していく」(広報)と話している。
米アップルは、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やパソコン「Mac(マック)」のOSの更新作業を進めている。米グーグルもスマホ用OS「アンドロイド」の対策に動いている。
CPUを動かすソフトはOS以外にもあり、これらも対応が必要だ。富士通の田中達也社長は5日、記者団に対し、「時間をかけずに対応していく」と説明。同社製のパソコンやサーバーの関連ソフトを10日から更新できるよう、準備を進めている。(時事)
(2018/1/6 12:30)