[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】トヨタ自動車グループ8社の17年4-12月期、6社が営業増益 中国・アジア好調

(2018/2/3 05:00)

  • トヨタグループ8社 17年4-12月期と18年3月期見通し

【名古屋】トヨタ自動車グループ8社が2日発表した2017年4-12月期連結決算は全社が増収、6社が営業増益だった。国内や中国、アジアでの販売が好調で、日系自動車メーカーが得意なセダン市場が苦戦する北米の収益圧迫要因などを補った。為替の円安も追い風となった。デンソーやアイシン精機は売上高と各利益段階で、豊田合成は売上高で過去最高を更新した。

  • 決算を発表するデンソーの松井靖常務役員(中央)

デンソーは国内で売上高2兆2317億円(前年同期比12.6%増)、営業利益1611億円(同50.8%増)と堅調に推移した。軽自動車向けの予防安全装備の装着率向上などが寄与した。世界の事業地域のすべてが増収で、営業利益は北米は312億円(同28.3%減)と減益で苦戦したがそのほかの事業地域でカバーした。松井靖常務役員は「トヨタグループ以外への拡販があった」と手応えを述べる。

豊田自動織機はカーエアコン用コンプレッサーが引き続き好調で2473万台(同44万台増)を販売し、「日本や中国で台数を伸ばしている」(河井康司常務役員)という。アイシン精機は自動変速機(AT)などのドライブトレーン関連、ボディー関連など自動車部品のすべての事業の売上高が増えた。ただ、北米はグローバル設計導入による費用増やトヨタの生産量減で減益のため「体質強化を進めていく」(川崎有恒常務役員)方針だ。

ジェイテクトは世界首位のステアリングの売上高が5168億円(前年同期比9.7%増)に伸びた。愛知製鋼は鋼材や鍛造部品、電子部品の販売が順調に拡大した。営業減益だったトヨタ紡織は先行投資が増え、豊田合成は発光ダイオード(LED)製品の販売が減少した。

18年3月期連結決算は7社が増収、5社が営業増益を見込む。為替の円安などを踏まえてデンソーやアイシン、トヨタ紡織、豊田合成、愛知製鋼が売上高や営業利益を上方修正し、豊田織機は米国税制改正の影響で当期純利益で150億円を上方修正した。

(2018/2/3 05:00)

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