三菱電機、次世代車用の照明を公開（動画あり）

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  ドア開閉時に歩行者が近づくと、図形を点滅させて注意を喚起する

三菱電機は８日、自動車の動きを光で周囲に伝える車用照明技術の改良版を報道陣に公開した。後退時やドアを開ける時に、注意を促す図形をアニメーションや点滅で表示。視認性を高め、事故を防ぐ。光源は発光ダイオード（ＬＥＤ）を用いる。２０２０年の実用化を目指す。

後退時は矢印を車後部に照射し、進む方向にアニメーションで映し出される。運転手が車から降りるためにシートベルトを外すと、ドアの開閉を示す扇形の図形と、車の右後ろの路上にエクスクラメーションマークをそれぞれ出す。車載センサーと連動し、後方から歩行者が近づけばマークが点滅。運転席でもランプが光って、歩行者と運転者に注意を喚起する。専用設計ツールで、点滅速度などを自由に設定できる。

同技術は夜間の死亡事故低減を目的に２０１７年に発表したが、図形を路上に出すのみで悪天候時に判別しづらいなどの課題があった。

籠橋巧産業システムデザイン部長は「アニメーション表示で一般的な液晶プロジェクターのおよそ半値で搭載できる」とした。