[ 科学技術・大学 ]

【電子版】「エビ天」に似ている新種イソギンチャク 東大など発見

(2018/4/10 14:30)

  • 東京大などの研究チームが発見した新種の「テンプライソギンチャク」。共生するカイメンから触手を出した様子が「エビの天ぷら」に似ていることから命名された(伊勢優史・元東大臨海実験所特任助教撮影、時事)

 カイメン(海綿)と共生する新種のイソギンチャクを、東京大などの研究チームが発見した。カイメンから赤い触手を出した姿がエビの天ぷらに見えることから、「テンプライソギンチャク」と命名された。論文は10日までに日本動物学会誌に掲載された。

 東大大学院生の泉貴人さんらは、同大臨海実験所(神奈川県三浦市)付近の磯で採集されたノリカイメンの一種の体内で、群生する体長数ミリのイソギンチャクを発見した。体の小ささや形態、カイメンとの共生という特殊な生態などから、ムシモドキギンチャク科の新種と判断した。

 電子顕微鏡などで詳しく調べたところ、新種は繊毛をカイメンの組織に通して結合していた。

  • 東京大などの研究チームが発見した新種の「テンプライソギンチャク」が多数共生したノリカイメンの一種(伊勢優史・元東大臨海実験所特任助教撮影、時事)

 ノリカイメンは新潟県・佐渡島や三重県鳥羽市沖などでも見つかったが、いずれもテンプライソギンチャクが共生し、単独での生息例は見つかっていない。イソギンチャクはカイメンの中に隠れ、カイメンはイソギンチャクの刺胞(毒針)でそれぞれ外敵から身を守っているとみられる。

 共生に至る仕組みは分かっておらず、泉さんは「水族館と連携し、生態の解明や共生に関しても調べたい」と話している。(時事)

(2018/4/10 14:30)

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