[ 機械 ]
(2018/4/20 05:00)
ジェービーエム(JBM、大阪府東大阪市、佐野泰治会長兼社長、06・6744・7331)は、レーザーによる金属コーティング・積層と焼き入れを制御するCAM(コンピューター利用製造)ソフトウエア「Jplus(ジェイプラス)」を8月に市場投入する。価格は未定。切削加工にコーティングや焼き入れ機能を付加した“超複合加工機”の普及拡大が本格化すると見て、ソフトの市販を始める。
複雑な曲面でもコーティングや積層精度を維持でき、金属粉末やレーザー出力制御、シミュレーションなどが可能。レーザーノズルの方向を正確に5軸制御できる。工作機械業界では切削と、積層や焼き入れを1台で行い、リードタイム短縮や高精度化につなげる提案が進んでいる。JBMは新しいCAMソフトを投入し、これらの複合加工機の普及を後押しする。
内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で、塚本雅裕大阪大学接合科学研究所教授らが進める高輝度青色半導体レーザー搭載コーティングシステムのプロジェクト向けに、同社が米ソフト会社へ委託開発したソフトがベース。
同システムは村谷機械製作所(金沢市)が製作したレーザーノズルで中央から金属粉末、周辺からレーザー照射しコーティングする。パワー密度が高く、近赤外線レーザーでは難しかった純銅コーティングが可能で、航空、宇宙、半導体分野での応用が期待されている。一方、レーザーによる焼き入れは他手法に比べて時間短縮やひずみ防止につながる。
(2018/4/20 05:00)
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