[ 政治・経済 ]

【電子版】大韓航空前専務、出頭 韓国警察がパワハラ疑惑で聴取

(2018/5/2 05:00)

 【ソウル=時事】大韓航空の趙顕旼前専務(34)が3月、会議中に激怒し、水の入ったコップを投げるなどパワハラ行為をした疑いがあるとして、警察当局は1日、趙氏に出頭を求め、暴行や威力業務妨害の容疑で聴取した。趙氏は韓国の財閥、韓進グループの趙亮鎬会長の次女。

 出頭した趙氏は「心配をかけ、大変申し訳ない」と繰り返し述べた。代表取材陣が「コップを投げたことを認めるか」などと問い掛けたが、直接答えなかった。

ソウルの警察署で報道陣の取材に応じる大韓航空の趙顕旼前専務(1日、EPA=時事)ソウルの警察署で報道陣の取材に応じる大韓航空の趙顕旼前専務(1日、EPA=時事)

 韓国メディアによると、趙氏は大韓航空の専務だった3月16日、本社で開かれた会議で、広告代理店社員が質問に答えられなかったため、怒りをぶちまけ、水の入ったコップを投げるなどした疑いが持たれている。ただ、会議出席者の証言に食い違いもあるため、詳しい事実関係を確認するという。

 疑惑発覚を受け、趙亮鎬会長は趙氏をグループの役職から退任させると発表していた。

 趙氏の姉の顕娥氏は、大韓航空の副社長だった2014年12月、ニューヨークの空港で、離陸直前の大韓航空機内でナッツの出し方に激高。飛行機を引き返させ、「ナッツ・リターン」事件として大きな関心を呼んだ。

 今回、新たなパワハラ疑惑で創業家一族への批判が強まったのを受け、警察が捜査に乗り出した。趙亮鎬会長の妻、李明姫氏についても、工事関係者への暴行疑惑が取り沙汰されているほか、一族の脱税疑惑も浮上している。

コップ「人いない方向に投げた」

 【ソウル=時事】大韓航空の趙顕旼前専務が3月、会議中に激怒しコップを投げるなどのパワハラ行為をした疑惑で、趙氏は1日、警察の聴取に対し「人のいない方向にコップを投げた」と供述した。韓国メディアが伝えた。暴行などの嫌疑を事実上、否認したと受け止められている。

 警察当局は1日、趙氏に出頭を求め、暴行や威力業務妨害の容疑で聴取した。

 韓国メディアによると、趙氏は大韓航空の専務だった3月16日、本社で開かれた会議で、広告代理店社員が質問に答えられなかったため、怒って水の入ったコップを投げ付けるなどした疑いが持たれている。趙氏は韓国の財閥、韓進グループの趙亮鎬会長の次女。

(2018/5/2 05:00)

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