【電子版】米フォード、仏ブランクフォール工場を生産停止へ 買収案を拒否

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  米フォード本社（6月11日、ミシガン州ディアボーン＝ブルームバーグ）

【ボルドー（フランス）＝ロイター時事】米自動車大手フォード・モーターは来年8月下旬までに、フランスのブランクフォール工場の生産を終了する見通しだ。同工場救済のために持ち上がっていた買収案を拒否した。ルメール仏経済・財務相はフォードの決定を非難し、考えを変えるよう求めた。

　仏政府はこれまでに、同工場と850人の従業員は救済されるとの楽観的な見方を示していた。だが、フォードは工場の労使協議会に対し、トランスミッション供給業者パンチ・パワーグライドからの買収提案を拒否した旨を通知した。ルメール氏は9月、パンチ・パワーグライドについて「信頼性の高い買い手だ」と述べていた。

　フォードは「過去9カ月にわたり徹底的な協議を行い、双方最善を尽くしたが、相手側の買収提案には大きなリスクがある」とし、「この買収案では一定レベルの雇用保護が見込めず、将来的な解雇のリスクを低減できると考えられない」と説明した。