[ 金融・商況 ]
(2019/1/1 09:00)
【ニューヨーク=時事】週明け12月31日のニューヨーク外国為替市場は、年末で取引が細る中、米長期金利の低下などを材料に円が対ドルで上伸し、円相場は一時1ドル=109円56銭と、6月下旬以来約半年ぶりの高値を付けた。午後5時現在は109円52~62銭と、前週末同時刻比74銭の円高・ドル安。
世界経済の減速懸念に伴い、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの見方を背景に米長期金利が低下。円を買ってドルを売る動きが強まった。2019年の相場見通しについて、市場関係者からは「実際に主要経済指標が下振れするようなら、円は108円台や107円台を試す可能性もある」との声も聞かれた。
円は対ユーロでは1ユーロ=125円63~73銭と、48銭の円高・ユーロ安。
NY株265ドル高、通年ではリーマン以来10年ぶり下げ幅
【ニューヨーク=時事】2018年最後の取引となった12月31日のニューヨーク株式相場は、米中貿易摩擦緩和への期待感から反発し、優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比265.06ドル高の2万3327.46ドル引けた。18年通年では5.6%安と3年ぶりのマイナス。下げ幅はリーマン・ショックが起きた08年(33.8%安)以来10年ぶりの大きさとなった。
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は29日に電話会談。トランプ氏は会談後、ツイッターに「大きな進展がなされている!」と投稿した。市場では米中の貿易戦争が早期に終結することへの期待が広がり、ボーイングなど中国との取引が多い銘柄を中心に買い注文が入った。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は前週末比50.76ポイント高の6635.28で取引を終えた。
(2019/1/1 09:00)