[ ICT ]
(2019/1/17 12:00)
米アップルは一部の部門で採用を削減すると、事情に詳しい関係者が明らかにした。同社はiPhone(アイフォーン)の販売が見通しを下回り、昨年10-12月期の売上高見通しを下方修正済み。
非公開の内容だとして匿名を条件に語った同関係者によると、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は今月、中国などでの同社の厳しい状況を投資家向け書簡で明らかにした翌日に、従業員との会合を開いた。その場でクック氏は採用を凍結するのかと質問を受け、それが解決策になるとは考えていないとしながらも、一部の部門で採用を削減すると発言した。
同氏はどの部門で採用縮小するかはまだ決めていないと述べた上で、人工知能(AI)チームなど重要部門は新規採用を力強いペースで続けるとの方針を示した。また、アップルの将来にとっての部門の重要性を採用状況から測ることはできないと強調した。アップルの広報担当者はコメント要請に応じていない。
アップルの株価は16日の時間外取引で1%未満の下落。クック氏は採用縮小がテキサス州オースティンでの新しいオフィス開設や、同社独自の動画コンテンツのチームを構築するロサンゼルス地域の事業拡大計画に影響を与えることはないとも述べた。(ブルームバーグ)
(2019/1/17 12:00)