【電子版】米ボーイングのエンブラエル買収、ブラジル投資家アブラディンが提訴へ

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  エンブラエルの小型ジェット機「E195」（エンブラエル提供）

【リオデジャネイロ＝ロイター時事】ブラジルの投資家協会アブラディンは22日までに、米航空機大手ボーイングによるブラジル・エンブラエルの小型旅客機部門の買収について、株式公開買い付けを伴うべきだとして訴訟を起こす方針を明らかにした。

　アブラディンは12月に、買収の合法性を問う申し立てをサンパウロの裁判所に対して行っていた。エンブラエルの株主が株式公開買い付けの対象になるべきであるとの判断を裁判所から仰ぐことが目的だった。

　昨年7月にエンブラエルは小型旅客機部門の株式80％を42億ドルでボーイングに売却することで合意。買収はエンブラエルの取締役会とブラジル政府の承認を得たが、株主の議決はまだ実施されていない。

　エンブラエルの規則では、投資家が同社の35％以上を取得した場合、全ての株主に対し、市場価格に50％のプレミアムを上乗せした価格での株式買い取りを提案することを定めている。