[ ICT ]
(2019/8/10 05:00)
【香港=時事】中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)は9日、スマートフォンなどに搭載する基本ソフト(OS)「鴻蒙(ホンモン、英語名ハーモニー)」を独自に開発したと発表した。同社は、米政府による制裁で米グーグルのOS「アンドロイド」が使用できなくなった場合に備え、OSの自社開発を加速させていた。
香港メディアなどによると、鴻蒙はアンドロイドと互換性があり、パソコンやウエアラブル端末などにも組み込める。ファーウェイは年内にも、鴻蒙を搭載したディスプレー端末を発売する。
同社と米国企業との取引を事実上禁じた米政府の制裁をめぐっては、トランプ米大統領が先に緩和に言及。ただ米通信社は8日、決定が先送りされていると報じており、依然として不透明感が漂う。
グーグルが5月、ファーウェイとの取引を一部停止したと伝えられると、利用者の多い「Gメール」や「ユーチューブ」がファーウェイ製スマホで使えなくなるとの懸念が強まり、各国の通信会社などで同社製品の売り控えが広がった。苦境が続く中、ファーウェイは、ハードからソフトまで一貫して自社製品でまかなえることを内外にアピールした。
同社の消費者向け事業の責任者である余承東氏は9日、広東省東莞市での会合で、「アンドロイドが使えなくなっても、いつでも鴻蒙が使える」と自信を見せた。
And finally from Richard Yu: #HarmonyOS will officially be OPEN SOURCE #HDC2019 pic.twitter.com/KK8NGNS0Py
— Huawei Mobile (@HuaweiMobile) August 9, 2019
(2019/8/10 05:00)