(2019/11/8 05:00)
1879年10月21日、トーマス・エジソンが白熱電球を発明してから約140年。日本照明工業会・日本電気協会・照明学会の三団体が設立したあかりの日委員会はこの日を「あかりの日」に制定している。同委員会はあかり文化の向上を目指すとともに、政府が目標に掲げる温室効果ガスの削減に向けて、照明の分野から事業者・一般消費者へ情報を発信し、広く啓発活動に取り組んでいる。
省エネ 照明分野から啓発
発光ダイオード(LED)照明は電気を流すと発光する半導体の一種。LEDは白熱電球や蛍光灯と比べて(1)高い発光効率(2)熱線や紫外線が少ない(3)使用寿命が約4万時間(白熱電球の約20倍)と長い(4)水銀などの有害物質を含まない―などの特徴を持つ。
白色LED光源は紫外線・赤外線放射をほとんど含まないため、被照射物の退色を抑えることができる。また低温で発光効率が高いため、絵画などの展示物や食品照明など、さまざまな用途で使用されている。
政府は地球温暖化防止対策計画の下、2030年度の温室効果ガス26%の削減(13年度比)を目標に掲げている。住居をはじめオフィス・工場などのLED照明への切り替えが進んでいるが、既存の住宅・施設では適正交換時期を経過した照明器具が6割以上使用されている。
照明器具は10年を超えると劣化するため、既設の照明器具との組み合わせが不適切な場合、発煙・火災のリスクが高くなる。直管型蛍光ランプから直管型LEDランプへの交換時には照明器具の買い替えにも注意が必要だ。
10月18日、あかりの日委員会は全国の電力会社・主催団体会員企業と連携し、全国の主要都市10地区で街頭PRを行った(中部地区=17日、四国地区=19日に実施)。東京都では千代田区の有楽町電気ビルヂング前で「電球型LEDランプ」「住まいの照明 省エネBOOK」「照明お役立ちセット」が配布され、街を行き交う多くの人々でにぎわった。
(2019/11/8 05:00)