産業春秋/ワンヘルス・アプローチ

(2020/7/2 05:00)

「生きとし生けるものすべてに慈愛の輪を伸ばすまで、人は自身の中に平穏を得ることはできない」。アフリカで医療に生涯をささげたアルベルト・シュバイツァー博士の言葉は、コロナ禍の現代を予見しているかのようだ。

国立環境研究所生物・生態系環境研究センター室長の五箇公一さんは「今後も開発により生物多様性の破壊が進行すれば、病原体が人間社会に持ち込まれるリスクはより深刻なものになる」と警告する。

コロナのような新興感染症の約7割が、野生生物起源の病原体によるとされる。低緯度地域での乱開発などが病原体を拡散させる発端となり、免疫や抵抗性を進化させていない人や動物が病原体と遭遇すれば、壊滅的な被害を受けかねない。

日本の感染症研究は、人と動物に感染する人獣共通の新興感染症に対処できる体制になっていないとの指摘がある。未知の感染症に打ち勝つためには、医学、獣医学、生物学、情報学、行動科学など多様な「知」を融合できる研究体制の整備が急がれる。

人、動物、環境の衛生に関する分野横断的な課題に対し、関係者が連携して解決に取り組む『ワンヘルス・アプローチ』。その実践が今ほど求められる時はない。

(2020/7/2 05:00)

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