産業春秋／ランチの自助努力

コロナ禍で我々の消費行動は大きく変化した。社会人のお昼はコロナ前から時間節約のため、コンビニで買ったお弁当などを社内の自席で食べることが多くなっていたが、コロナがその傾向に拍車をかけたのは間違いない。

社員食堂のある企業は利用を停止し、会社近辺の定食屋、ラーメン屋は利用者の減少で閉店するなど、環境変化が社会人の昼食事情を大きく変えている。自身も行きつけの定食屋が閉店してからはコンビニ弁当のお世話になっている。

テレワークの日も昼食問題は残る。家人がエッセンシャル・ワーカーのため、自力で調達をしなければならない。調理は苦手なのでカップ麺や冷凍食品で済ますことが多い。出前の自転車をよく見かけるようになったのもうなずける。

コロナとの戦いはすでに１年を超える。しかし、現時点でも終わりは見えず、緊急事態宣言が延長され対象県の拡大も決まった。外出自粛や３密回避からくるストレスに負けぬよう、いろいろと工夫を凝らしていく必要がある。

「コロナが収束したら、また食事に行こう」との約束を何人と交わしただろう。約束を実現する日が早く来るよう、テレワークに努め、感染防止を徹底していきたい。