産業春秋/想定外・想定内

(2021/7/13 05:00)

コロナ禍が襲って1年半。「想定外」という言葉を何度となく使ってきた。最近なら東京に4度目の緊急事態宣言、五輪の無観客開催など。これらは予期せぬ悪いことだが、うれしい想定外も起こることがあるようだ。

財務省は2020年度の国の一般会計の税収が過去最高だったと発表した。コロナ禍で当然税収も減ると思っていただけに意外な思いは拭えない。20年度の税収は60・8兆円と19年度の58・4兆円を上回った。政府は昨年末に20年度の税収を55・1兆円と見込んでいたが、それを5兆円以上上回った。

想定外の税収増の主因は19年10月の消費税率引き上げ。8%から10%への消費増税が大きな役割を果たした。そこに法人税と所得税の増加が加わった。

法人税の増加は世界的な景気回復を背景に、20年度後半にかけて製造業の業績が急速に回復したこと。所得税の増加は個人の金融資産が増加したためだ。

ただ、喜んでばかりはいられない。20年度の一般会計総額は第3次補正まで総額で175・6兆円。税収増も焼け石に水の増え方だ。コロナ対策で各国の財政支出は膨らむ一方。ポスト・コロナの財政再建が世界共通の悩みなのは「想定内」の課題だろう。

(2021/7/13 05:00)

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