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代々の生徒・学生が植林地で育てた木で新築「自由学園みらいかん」

(2017/12/11)

カテゴリ:その他

リリース発行企業:学校法人 自由学園

代々の生徒・学生が植林地で育てた木で新築「自由学園みらいかん」

創立者の夢 約70年を経て実現 2017年12月16日(土)竣工式  

学校法人自由学園(東京都東久留米市)では、子どものための建物「自由学園みらいかん」を新築しました。 主に3歳~12歳の子どもたちが放課後過ごす場として、また未就園児と保護者の集まりの場として活用します。 「自由学園みらいかん」は木造2階建て。その建設に使った木材の多くに、学外植林地2箇所で、代々の自由学園男子部高等科生・最高学部(大学部)男子学生が苗を植え、手入れをして育ててきたヒノキが用いられていることが大きな特徴です。 全体では41%が自由学園が育てたヒノキです。目にみえる部分では68%、手で触れる部分では80%、エントランスの化粧壁やファサードの縦格子、フローリングなどは100%が自由学園が植林したヒノキです。 これまでも間伐材は木工で活用し、学内で教室の机やいす・ベンチの部材として、また床材や美術工芸の材料等に利用してきましたが、植林地で育てた木で建築物を建てたのは今回が初めてです。 1950年に植林を始める時、自由学園の創立者のひとり羽仁吉一は、「木を育てるには数十年がかかる。この木で将来校舎を建てよう。」と生徒に語りました。その夢が約70年を経て実現しました。


エントランスホール ファサードの縦格子は、100%生徒・学生が育てたヒノキ材 
報道関係者各位

自由学園の長年の夢がこめられ、未来に向けて子どもたちのために建てられた「自由学園みらいかん」をご取材いただきたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

■「自由学園みらいかん」竣工式
日時:2017年12月16日(土)13:30~15:00
会場:自由学園みらいかん 
東京都東久留米市学園町1-9-16(自由学園正門前)

・礼拝・感謝の会  
 2階プレイルームにて 13:30~14:30
・お茶の会     
 1階ホールにて 14:30~15:00

ご来賓(建築関係および植林関係の皆様)
株式会社 松井亮建築都市設計事務所 様
有限会社 桑子建築設計事務所 様
株式会社 佐藤秀 様
柏木 正之 様
速水 亨 様
紀北町 様
森林組合おわせ 様

■「自由学園みらいかん」とは
子育てをしながら両親とも働く家庭が増えている現在、放課後の子どもたちがよりよい生活を過ごせるよう支えることは、社会的な課題となっています。
自由学園では、幼児生活団幼稚園に預かり保育の「かるがもグループ」が、初等部(小学校)には、学童保育を含む「JIYUアフタースクール」があります。
放課後、家に帰るまでの時間を、より落ち着いて子どもらしく過ごせるようにするために、子どもの生活を重んじた家庭的な場が必要であると考え、自由学園の正門前のL字型の学園所有地に、このたび「自由学園みらいかん」を新築しました。
幼児生活団幼稚園の未就園児と保護者の週1回の集まり「ことりぐみ」も、2018年度からは「自由学園みらいかん」を開催場所とし、月の内、3回又は2回は、厨房で調理する手づくりの昼食を参加される親子の皆さんと一緒にいただく予定です。

「自由学園みらいかん」では、一貫教育の特徴を活かし、幼稚園、小学校という枠にとらわれずに3歳~12歳のこどもたちが交流する機会を設けるほか、自由学園最高学部(大学部)の学生がJIYUアフタースクールの活動に関わるなど、自由学園の生徒・学生がさまざまな体験の機会を広げられるようにしていきたいと考えています。また、地域の方々との交流も検討したいと考えています。

■「自由学園みらいかん」については、自由学園WEBサイト内でご紹介していますのでご覧下さい。
「自由学園みらいかん」 https://www.jiyu.ac.jp/related/miraikan.php


■「自由学園みらいかん」の設計にあたり願ったこと
自由学園では、子どもの感性を豊かに育む上で、子どもたちが毎日過ごすキャンパスや建物も大切な要素であると考えています。
自由学園の創立当初の校舎「自由学園明日館」は、米国の著名な建築家フランク・ロイド・ライト氏が設計しました。現在は重要文化財として一般に公開され広く利用されています。
昭和9年に、自由学園は現在地(東京都東久留米市)に移転しましたが、その折には、ライト氏の愛弟子遠藤新氏が校舎を設計し、キャンパスの自然や起伏も活かして趣きのある景観を作りました。校舎のうち5棟は、東京都選定歴史的建造物となっています。
学園在校生は、日々キャンパスの手入れや清掃もしつつ、自然に触れ、建物のデザインの美しさに触れて過ごしています。

「自由学園みらいかん」を新築するに際して願ったことは、子どもたちには、小さいときから身近に自然の素材に触れさせたいということでした。木造で、室内にも木を充分に用いた木のぬくもりのある建物にしたいと考え、さらに、自由学園では、代々の男子部高等科生、最高学部の男子学生が植林地で木を育ててきたので、その木をぜひ使いたいと願い、設計を依頼しました。

設計 松井亮建築都市設計事務所+桑子建築設計事務所
施工 佐藤秀
構造 木造
階数 地上2階
建築面積 216.63m2
延床面積 356.33m2

■自由学園の代々の生徒・学生が植林して育ててきた木を使って建築
自由学園男子部(中等科・高等科)では、生徒が教室で使う机や椅子、食堂のベンチ等々、日々使うものを生徒が自分たちで木工製作することを創設当初より続けてきています。

さらに1950年からは、学外の植林地で木の苗を植えて育てることも始めました。代々の生徒が引き継いで手入れをしており、男子部高等科2年生は、毎年春と秋に植林地の小屋に泊りがけで作業をしています。また最高学部(大学部)でも植林の作業をする機会があります。

・自由学園の植林活動
1950年~ 男子部高等科 名栗植林地 約10ヘクタール(埼玉県飯能市名栗村)ヒノキ6,800本、スギ23,000本
1966年~ 最高学部男子 海山植林地 約15ヘクタール(三重県紀北町)ヒノキ約80,000本
1981年~ 男子部高等科 黒羽植林地(東日本大震災後、活動を休止中)
1990年~ 最高学部 ネパールで植林活動開始 乱伐により森林が枯渇したネパールで、現地の人々と共に植林活動を実施。毎夏、ネパールワークキャンプに男女学生が参加。
2015年~ 最高学部ほか各部 新名栗フィールド 19ヘクタール(埼玉県名栗村) 一般社団法人名栗すこやか村の進める針葉樹人工林の針広交林化による明るい里山景観づくりをめざす活動に協力する協定を締結し、活動推進中。

■夢がいよいよ実現
植林をし、木の手入れをする中で発生する間伐材は、これまでも学内で教室の机・椅子やベンチの製作、床板、美術・工芸品の製作等に活用してきました。しかし、柱を始め、建築物そのものに植林地で育てた木を使うのは、「自由学園みらいかん」が初めてです。
全体では、41%が自由学園が植林地で育てたヒノキです。目にみえる部分では68%、手で触れる部分では80%、エントランスの化粧壁やフローリングは100%自由学園の植林したヒノキです。
室内はヒノキ材が十分に活かされてあたたかみがあり、木の香りがします。

初めて植林を始める時、自由学園の創立者のひとり羽仁吉一は、「木を育てるには数十年がかかる。この木で将来校舎を建てよう。」と生徒に語りました。
その夢が「自由学園みらいかん」の建築により、約70年を経て実現しました。

■学校法人自由学園について
http://www.jiyu.ac.jp
東京都東久留米市学園町1-8-15(西武池袋線ひばりヶ丘駅南口より徒歩8分)
1921年、日本で最初の女性新聞記者である羽仁もと子と、その夫でジャーナリストの羽仁吉一によって創立。3人の娘の親であり、熱心なクリスチャンであった羽仁夫妻は、知識を詰め込む画一的な学校教育に疑問を感じ、子どもたち自身の中にある自ら学びたいという意識を引き出して育てる、家庭的な学校を創ろうと考えた。

設置校  幼児生活団幼稚園  初等部(小学校)
男子部(中等科・高等科) 女子部(中等科・高等科) 最高学部(大学部)

上記一貫教育に加えて、現在は乳幼児とそのご家族の方、高年の方を対象とした活動も推進中。
自由学園では、「よい教育」の土台には、「よい生活」がなくてはならない、日々の生活の中に学びがあるとする「生活即教育」の理念に基づき、年齢と成長に応じた丁寧な生活づくりに努めている。

4000本を数える樹木のある10万m2 (約3万坪)の自然豊かなキャンパス全体を学びの場とし、季節の移り変わりに直接触れ、実感を伴った知識を積み重ねる学習・研究をしている。
中等科以上は寮があり、国内各地、また海外から入学している。
幼児生活団通信グループでは、全国各地・海外在住の会員がその幼児教育を受けている。


■本プレスリリースに関するお問い合わせ先
自由学園広報本部
担当:椚田(くぬぎだ)
〒203-8521
東京都東久留米市学園町1-8-15
TEL 042-428-2122
FAX 042-422-1070
E-mail kh@jiyu.ac.jp

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