ユタカ技研、ヒートコレクター量産開始−ホンダＨＶに供給

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  排ガスの熱を使い燃費や暖房効率を向上（左が岡本社長）

【浜松】ユタカ技研は８日、独自開発のヒートコレクター（排熱回収器）の量産を始めたと発表した。エンジンの排熱エネルギーを回収して冷却水を温め、燃費や暖房効率を改善する機器で、同社製は特に熱回収効率が高く軽量、小型。第１弾としてホンダのハイブリッド車（ＨＶ）「アコード」に採用された。小型車向けも開発中で、採用拡大を目指す。

ヒートコレクターは排気管に取り付ける。流路が２経路に分かれ、暖機運転中はエンジンの排熱エネルギーを回収して冷却水に熱を伝え、エンジンを早く温める。暖機完了後はバルブが切り替わり、排ガスは排気管をそのまま流れる。

暖機時間の短縮により燃費が改善する。特にＨＶでは「モーターだけで走るＥＶモードを早く開始できるため有効」（黒飛洋司取締役開発本部長）という。岡本稔社長は「ホンダ以外にも拡販していきたい」と意気込みをみせた。