[ 政治・経済 ]
(2016/10/13 05:00)
日本全体で基礎研究を大事にする機運をつくってほしい―。2016年のノーベル生理学医学賞の受賞が決まった東京工業大学の大隅良典栄誉教授は12日、自民党本部で講演し、基礎研究に対する支援の充実を要望した。
自民党の文部科学部会と科学技術・イノベーション戦略調査会の合同会議に出席した大隅栄誉教授は、「大学に対する研究費も出口戦略を求められ、若い人はすぐに先の見える、すぐに成果が出ることばかりをやりたがる」と日本の研究の現状に警鐘を鳴らした。
その上で「チャレンジングな問題を解決することこそが科学。基礎科学は技術のための基礎ではない。知的好奇心で研究を進める大事な若い芽を大学に残してほしい」と、合同会議に出席した議員らに訴えた。
講演を終えた大隅栄誉教授は報道陣に対し、「(講演が)少しでも影響があったらうれしい」と語った。
(2016/10/13 05:00)
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