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[ エレクトロニクス ]
(2017/1/1 05:00)
【浜松】ブルックマンテクノロジ(浜松市中区、青山聡社長、053・482・7741)は対象物までの距離を直接的に測定するTOF(タイムオブフライト=飛行時間)方式で、小型、低消費電力のセンサーを開発した。1メートル以内の測定時で光源を除く消費電力は30ミリワット以下で、既存の同方式のセンサーと比べ、3分の1以下に抑えられた。車載で主流のカメラ方式とは異なり、複雑な計算処理も不要となる。車の自動運転やロボットへの応用が期待される。複数の企業と性能評価を始めており、2017年中の実用化を目指す。
開発した距離センサーは光源から出た光が対象物で反射し、センサーに届くまでの時間を計測することで対象物までの距離を測る。複雑な計算処理をしなくても、1台のセンサーで広い範囲の距離情報を高速に取得できる。
車に採用されている距離センサーは2台のカメラ方式が主流。しかし同方式は二つの画像から距離を算出するため高性能な計算システムが必要となる。センサーの近距離に死角領域ができるのも課題だった。
今後、車の自動運転技術や製造現場のIoT(モノのインターネット)化が進めば取り扱う情報量、処理データ量が格段に増える。このため簡単で直接的に距離情報を得られるTOFセンサーへの期待は高い。
ただ、従来のTOFセンサーは太陽光の強い屋外での性能や精度、消費電力の大きさに課題があった。同社はセンサーの光検出部の構造や読み出し回路の工夫により、低消費電力のTOFセンサーの開発に成功した。
同技術は日米欧で特許を取得した。ロボットやドローン(飛行ロボット)、仮想現実(VR)システムなどで採用を目指す。
(2017/1/1 05:00)
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