東芝、スイス子会社ランディス・ギアの売却準備に着手−ロイター報道

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  ランディス・ギアのロゴ

【ロンドン＝時事】ロイター通信は東芝が電力計を手がけるスイス子会社ランディス・ギアの株式売却に向け、準備に着手したと報じた。売却額は２０億ドル（約２３００億円）相当が見込まれる。米原発事業で巨額の損失が発生した東芝は、一段の財務悪化を食い止めるため、保有資産の売却を急いでいる。

報道によれば、既にスイスの投資銀行大手ＵＢＳを助言役に選び、保有株式の売却か上場を視野に調整を始めている。実際の手続きは、早ければ夏の終わりまでに実施される見込み。

東芝は、ＩＴ技術を使い電力需給を調整して消費を抑える「次世代送電網（スマートグリッド）」の実用化に向け、２０１１年にランディス・ギアを２３億ドルで買収。株式の６０％は東芝、残りは官民ファンドの産業革新機構が保有している。