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[ 商社・流通・サービス ]
(2017/5/2 05:00)
SGホールディングス(HD)は1日、傘下の佐川急便が宅配便の基本運賃の引き上げを考えていないと明らかにした。最大手のヤマト運輸は4月28日、9月末までに1個当たりの料金を140―180円引き上げると発表。SGHDは4年前から運賃の適正収受に努めてきたとし、現在が価格政策の変更が必要な状態にないと示した。
SGHDの中島俊一取締役は「人件費などが上昇しているが、企業努力の中で吸収しながらやっている」と説明した。佐川急便は宅配便「飛脚宅配便」を展開し、2017年3月期は前期比1・7%増の12億1800万個を取り扱った。同じ期にヤマト運輸の宅配便「宅急便」は前期比7・9%増の18億6700万個だった。ネット通販の比率が高いヤマトに比べ、佐川はBツーB(企業間)配送が多く、営業時間内に配達を終える比率も高い。ヤマトの契約を見直す方針を受け、佐川には一部事業者から配送可否の問い合わせが寄せられているという。
(2017/5/2 05:00)