ＪＳＣ、「新国立」の実物大模型を公開−大庇、木目調美しく

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  実物大検証模型　大庇・軒庇

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  実物大検証模型　観客席

日本スポーツ振興センター（ＪＳＣ）は、２０２０年東京五輪・パラリンピックのメーン会場で建設中の新国立競技場について、一部の実物大模型（モックアップ）を報道陣に公開した。モックアップを作ったのは大庇（おおびさし）と軒庇（のきびさし）、観客席、スタンド出入り口。モックアップで、図面では把握できないイメージや色、質感などを検証した。

大庇と軒庇は木目調で、新国立競技場のデザインを表す重要な部分。立体的な見え方を再現し、色調や風の流れを考慮した部材配置を確認した。観客席は座席の色彩や幅、間隔などを確認。スタンドを降りる時につかむ手すりは、障害者や高齢者の声を取り入れ、手すりの角度をなだらかにして、つかみやすくするなど修正した。

このほか、競技場の施工手順などを説明するのに用いる１５０分の１の模型や、競技場の地震対策を示す構造模型も公開した。

新国立競技場の工事は現在、地上部の躯体工事を手がけている。完成予定は１９年１１月末。