ソディック、欧州に射出成形機 19年投入 医療・電子機器に照準

ソディックは２０１９年に欧州市場に射出成形機を投入する。数台の販売から始め、段階的に数量を増やす。新規や主力の放電加工機の代理店を活用し、得意の医療機器や電子機器の精密部品向けを中心に提案する。射出成形機事業は連結売上高の約１５％を占め、放電加工機に次ぐ規模の事業。欧州市場は現地メーカーが強いが、精密加工に向く日本メーカーの電動機が攻勢をかけている。

ソディックは１９年１０月にドイツで開かれる樹脂関連の国際展示会に製品を出展し、発売する。日本から技術営業や保守サービスの担当者を派遣し、市場開拓する。独、英国に加え、イタリア、フランスなどが有望だとみている。

同社の中心機種は油圧とモーターで制御するハイブリッド機。油圧制御主体の現地メーカー品に比べ、精密な安定成形を得意にしており、現地でも製品競争力を確保できるとみている。これまで中国、米国の開拓を優先しており、欧州は手つかずだった。

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